皆さんこんにちは
前回に引続いてレベルオブディテイル関数について考えます。
今回はFIXED関数についてになりますが概念と仕組について簡単に纏めます。
【LOD関数の概念】
通常の集計は接続しているデータテーブルを基に行で集計しますが
FIXED関数は接続しているデータテーブルから疑似テーブルを作成して集計するものになります。
なぜそうするかというと、Tableauは指定したディメンションで集計してしまう特性上
ディメンションに依存しない計算をするために使うものになります。
【FIXED関数】
ディメンションが2つあるが1つのディメンションだけで計算したい場合があるとします。
その場合FIXED関数で表現する例として
{ FIXED [ディメンション] : SUM([メジャー]) }
といった具合に関数を組むことで中間テーブルから計算する旨を書くことができます。
【例】
・中間テーブルの粒度:カテゴリごとの売上
→{FIXED [カテゴリ] : SUM([売上])}
カテゴリごとの売上合計 :SUM({FIXED [顧客名] : SUM([売上])})
カテゴリごとの売上平均 :AVG({FIXED [顧客名] : SUM([売上])})
カテゴリごとの売上最大値:MAX({FIXED [顧客名] : SUM([売上])})
・中間テーブルの粒度:顧客ごとの購買日数
→{FIXED [カテゴリ] : COUNTD([オーダー日])}
カテゴリごとの購買日数合計 :SUM({FIXED [カテゴリ] : COUNTD([オーダー日])})
カテゴリごとの購買日数平均 :AVG({FIXED [カテゴリ] : COUNTD([オーダー日])})
カテゴリごとの購買日数最大値:MAX{FIXED [カテゴリ] : COUNTD([オーダー日])}
・ 中間テーブルの粒度:各サブカテゴリの1日当たりの売上
→{FIXED [オーダー日],[サブカテゴリ] : SUM([売上])}
各サブカテゴリの1日当たりの売上合計 :SUM({FIXED [オーダー日],[サブカテゴリ] : SUM([売上])})
各サブカテゴリの1日あたりの売上平均 :AVG({FIXED [オーダー日],[サブカテゴリ] : SUM([売上])})
各サブカテゴリの1日あたりの売上最大値:MAX({FIXED [オーダー日],[サブカテゴリ] : SUM([売上])})
といった感じに自分が指定したディメンションに影響を受けずに集計可能な
FIXED関数を使って1つのシートで2種、3種と定義した計算が可能となります。
次回はINCLUDE関数について確認していきます。
コメントを残す